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入院29日目。

ドキュメンタリー番組で瀬戸内寂聴さんが言っていた言葉をふと思い出した。完全な引用は難しいが、発言の内容はたしかこんな感じだったと思う。

 

今までたくさんの病者の方たちの声を聞き、寄り添ってきたつもりだったけど、その方々の抱える苦しみをその時の自分は理解していなかった。自らも病になって、はじめて病者たちの本当の苦しみを理解した。

 

瀬戸内寂聴さんは、とても正直で信用できる人だと思った。これは想像力の問題ではないのだと思う。「想像を絶すること」が私たちのまわりにはたくさんあるのだと、今は強くそう感じる。

 

久しぶりによく眠れたので、ラジオ深夜便は聴けず。ポール・マッカートニー特集楽しみだったので残念だけど、アップルミュージックで放送された曲を聴いてみようと思う。

 

ラジオで『民謡を訪ねて』

民謡の「ハレ」の力に驚かされる。病室という「ケ」が集約されたような場所だから、そう感じるのだろうか。聴いていて、とても嬉しい気持ちになれた。

 

内容↓

 

埼玉『境の石投げ踊唄』

神奈川 『烏賊取り唄』

広島 『三原やっさ』

埼玉『名栗川筏唄』

東京 『千住節』

志賀廼家淡海『淡海節』

山梨『武田節』

埼玉『埼玉餅つき唄』

 

沖縄の文学は興味を持って集めてきたけど、沖縄民謡には興味がなかった。民謡もこれから探求してみたいと思った。