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隣のベッドのひとは認知症なのだけど、ちょっとトラブルになってしまう。だいたいのことは仕方がないことだと思っているのだけど、夜中に照明を付けたり消したりを繰り返す行為はちょっと厳しすぎた。「消してください」と声かけしただけだったが、当人の癪に触ったようで、看護師さんにキツく当たっていた。看護師さんに申し訳ないことをしたと反省している。

 

前回の入院時を含めると認知症のかた、三名は身近におられた。言っていることは支離滅裂なのだけど、みんなが共通して主張していた言葉があった。それは「家に帰りたい」というものだ。家は人間にとって核心的な存在なのだなと、あらためて感じる。

 

ユージンスミスの記事が朝日新聞にのっていることを教えてもらう。今日は日曜日で病院では新聞買えないので、家の新聞を捨てずに置いておいてもらう。NHK水俣の特集番組もあったが、時間が早すぎて見れず。こちらもBS再放送を家のテレビで録画してもらうことにした。

 

日曜美術館宮崎学の回、本当に素晴らしかった。追いかけたい写真家だ。古本病がうずく。写真集『死 death in nature』がとても気になった。ネットの古書価は4万円前後。なんとか2万円位で手に入れれないかな、などと邪推している。

 

山之口貘の詩歌がやっぱり分からない。

 

カフカ短篇集』は『夢』『バケツの騎士』『夜に』どれも2〜4ページの小品。ちょっと怖い話だった。

 

スペクテイター、ヒッピー特集号2冊をパラパラと。ヒッピーの思想がどんどんわからなくなっていくような気がする。宮内勝典の作品を読んでみたくなる。

 

講談 宝井琴星樋口一葉』あまり面白くは聴けなかった。

 

浪曲 澤順子『糸車』生みの親と育ての親の間で揺れ動く感じが良かった。主人公が最後、育ての親を選ぶときの感情の機微がよく分からなかった。山本周五郎の原作ではどのように描かれているのか気になった。