10/13

夜眠れないので、落語を聴く。柳家小三治『小言念仏』小三治さんの落語はあまり聴いてこなかったように思う。間がすごい。志ん生さんのとぼけた感じじゃなくて、狙ってやっている。面白かった。

 

点滴カテーテルを抜くのは一日延期になった。今日も昼間に熱が出る。昨日ほどではないので問題なく過ごせた。

 

トルーマン・カポーティ『草の竪琴』読了。この分量の本を一日で読んだのは何時ぶりだろう。面白かった。詩的な文章なのにエンタメ的な面白さも十分味わえた。以下、登場人物ドリーのセリフ。心に残ったので引用しておきます。

 

「一つのものを愛することができれば、次のものを愛せるようになる。愛は自分自身で持つべきものであり、共に生きてゆくものなのよ。それがあれば、何でも赦すことができるわ。さあ」

 

吉田健一随筆集はあきらめた。サマセット・モーム『月と六ペンス』とアントン・チェーホフ桜の園/プロポーズ/熊』を読み始める。どの訳で読もうか迷ったけど、光文社古典新訳文庫にしておいて良かったと実感している。