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今日も『空庭』を読む。黒瀬珂瀾、変なひとだ。
跋で岡井隆さんは「サブカルチャー」の一言で表しているけど、もっと変なところほじくっている気がする。
19歳で亡くなったビジュアル系バンド「Raphael」のリーダー華月についての歌からの流れがすごい。ちょうどアップルミュージックでRaphaelの音楽があったから、流しながら読んでいたら頭がおかしくなりそうになった。
凡人の私でもなんとか「おっ」となったものを少し抜粋します。
えんえんと会議は続きスライムとスライムベスの差を思ひをり
中心に死者立つごとく人らみなエレベーターの隅に寄りたり
昼まだき古書肆の奥処棚ひえて「新鋭歌人叢書」一束
一斉に都庁のガラス砕け散れ、つまりその、あれだ、天使の羽根が舞うイメージで
以上。
今日は散歩は休んで街へ出た。おひさまゆうびん舎でおしゃべり楽しかった。
夏葉社さんの新刊『私の文学渉猟』を購入。