3.31

板口富美子という岡山の詩人の詩を少しずつ読んでいる。

その生涯のほとんどを病床に過ごした人の詩。清らかさに満ちている。

 

「夜明け」と題された一篇。

 

少しずつ

少しずつ

あかるくなって来る夜明けの光に、

 

あゝ これこそ

祝福の奇跡ではなかろうかと、

 

しずかに、

よろこびにみちて、

 

私は待つ。

私は待つ。