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入院21日目。

栄養剤生活が続いている。食べられないのに、食べ物の画像を検索したりして、ずっと眺め続けている。眺めることで、なんとか食べた気分になって、心の均衡を保とうとしているのだと思う。

姫路の飲食店に付いても、色々と調べてしまう。リバーシティのスガキヤと、山陽百貨店のサンマルコカレーがなくなっていてショックだった。どちらもチェーン店だから食べられなくなった、ということではないのだけど、思い出の場所がなくなったことは寂しい。

嬉しかったこともある。バンド練習の帰りにたまに寄っていた砥堀の久助うどん。数年前に閉店したように思っていたけど、魚町に移転して営業されているそう。ここで静かにうどんとおでんを食べる時間が本当に幸せだった。

まとまった時間があるので重厚な長編作品を読もうと思い、上野英信『眉屋私記』を読んでいる。すらすらと読める本ではなく、日に数ページずつ。

名護市では『眉屋私記』の記念碑が建立されたらしい。行ってみたい場所がまた増えた。