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入院18日目
「メメント・モリ」という言葉がある。なかなか日常を生きていると感じにくい言葉だけど、私の場合、検査で病名が分かるまでの2週間位の間は「あぁこれか」という位に実感を伴った言葉だった。
「死を思う」はとても具体的だった。自分の場合、まず「生命保険入っとってよかった」と「自分の蔵書をどうするか」だった。これは家族に残せるものを作りたいという欲求が自分にもあったのかという、新たな発見でもあった。
蔵書の処分については、色々と考えた結果、カライモブックスさんに水俣関係の本はカンパ。古書 善行堂さんとおひさまゆうびん舎さんにそれぞれ買取をお願いしようと心に決まっていた。
蔵書はなんとか、まだ自分が持っていても良さそうなので、処分はしない。生命保険は「支払いが高いなぁ」といつも感じていたけど、入院給付金が出るということで、これまた幸いだった。
土岐のちゃんぽん麺が食べたいです。
一冊の本を長く読むことが出来ないので、また本を増やした。6冊併読していることになる。山田稔『山田稔自選集1』読み始める。「こういうエッセイが読みたかったんだ!」とうんうん、頷きながら読んでいる。